ヤな話の続きです。笑
もっとヤな内容になるよww
信者さんが教祖から離れた場合、途中はいろいろあっても最終的に、
「このままではいけない。きちんと現実と向き合おう。毎日の生活を大切にしよう」
と本人が決意できれば、まず大丈夫かと思います。
ただその出口直前に超ヤバいトラップが仕掛けられています。かからない人は全くかからずにゴールできるのですが、意外とそこにかかってしまっているカモさんも少なからずいるんじゃないか…と、密かに恐れおののいております( ̄∀ ̄;)
そのトラップの名前は「正義」と言います。
カモさんが箱庭から離れられたら、それはとても喜ばしいことです。
ただやはり人間ですから、どうしても「騙された!」「許せない!」という怒りや憎しみは湧いてきます。これも仕方の無いことですし、無理に抑え込むこともありません。
存分に「もうっぢんのすけのばか! アタシのほうがもっとばか!!」と、モヤモヤしたものを、法律に触れない程度に発散しましょう。
悪口や批判も言いたくなりますね。
慢性的になると困りますが、期間限定くらいのつもりで頭の中で思いっきり罵るもよし、ネットに書き込むのもよし。笑
ただそのときに「気分の良さ」を感じたなら、あなたはトラップにハマりかけていますので、要注意です。
教祖を叩く"正当な理由"は、いくらでも出てきます。
「悪いことをしているから」
「騙されたから」
「お金を取られたから」
だから、悪く言って当然。見下して当然。
懲らしめて、罰してやらないといけない。
私は被害者だから、その権利がある。
これはとても甘美な言葉です。
正しい立場に立って悪者を裁くのは、はっきり言って気持ちいいです。
でもその快感に身を任せてしまうと、あなたはいとも簡単に、教祖と同じように闇堕ちします。そしてせっかく離れた教祖のことで、再び頭がいっぱいになってしまうのです。
箱庭の信者でいたときは、あなたは教祖からのお言葉を頼りにして生きているか弱い人間でしたね。
教祖を自分のはるか上に置いて、大切に拝んでました。
箱庭の外に出て「被害者の立場」と「正義」という超強力な武器を手にしたあなたは、今度は「裁く者」として、教祖を自分の足で粉々になるまで踏み潰そうとするんです。
箱庭の中では互いに食い物にしあっていた関係でしたが、今は完全に立場が上になったあなたが、一方的に教祖を食い散らかします。
劣等感が優越感に裏返り、それまで箱庭の中で外の人間をバカにしていたのが、今度は外の世界から箱庭の中にいる人間を見下して攻撃しはじめます。
そうしている間は「自分と向き合わずにすむ」からです。
「あいつらはヒドイ奴だ!」と責め続けていれば、何も考えずにすみます。
「私はこのままでいいんだろうか」
「私って実はただのブスなババアなんじゃないだろうか」
「私に何か非があるんじゃないだろうか」
なんて背筋が寒くなるようなことを考えなくてすむ……のです。
(※記事の途中ですが以下同文)
そしてこのトラップが更に恐ろしいのは、今度は周りの人たちがあなたを応援してくれるということです。
信者でいた時のように「ちょっと待ってよ! 最近のあなたはおかしいよ、ちゃんと現実を見ようよ!」とは誰も言ってくれないのです。
自分で気づくか、ごくまれに誰かに教えてもらえるかしか、抜け出す方法がありません。
そして抜け出せるまで、方向感覚が狂ってしまったあなたは、もともと望んでいたはずの「幸せ」とは真逆の「怒り、憎しみ、復讐心批判攻撃分裂裁きその他もろもろネガティブ方面」に、鬼みたいな形相で爆走することになります。
巧妙……なぜゴール直前にこんなにも巧妙なトラップが…… _:(´ཀ`」∠):_
私もがっつりこのトラップにハマりかけてました。幸いなことに周りに良い人たちがいてくれたおかげで、何とか気づくことができましたが、だいぶ危なかったんよ。
自分が受けた被害や体験を語ることや、声を上げることは全然悪いことではありません。
良くない行いは、やはり止めなければいけないと思います。
ただ行動を起こすときに、自分が正義感に捉われてないか、そのせいで一番大切な自分を振り返ることを忘れてないかということは、いつも注意していてほしいと思います。
これホントに難しいんですよねー……私もめっちゃ気をつけてこのブログ書いてたつもりですけど、それでも完璧にはできなかったです。
それと最近の流れに水を指すようでアレなんですが、この「脱自己啓発・脱スピリチュアル」の流れの中から新しい教祖たちが爆誕、なんてことにならなければよいなあと余計な心配をしています。
「あなたが本当に地に足をつけて生きるためのセミナー開催します!」なんて告知が出始めても引っかかっちゃダメよww
今の教祖さんたちも、もしかしたら最初は「悩んでる人たちのために、自分にできることを発信したい」と思ってたのかもしれません。
それは「いまスピや自己啓発で苦しんでる人たちのために、自分にできることを発信したい」という我々と一緒です。
教祖さんたちも、たぶん我々と何も変わらない人間もといカモなんですよ。
それは逆に我々も、状況によっては簡単に教祖になってしまう可能性があるということです。
なので、正義感というトラップには本当に気をつけてください。
そのために、いつもいつも「本当にあなたが求めているものは何か」を思い出して、忘れないでいてください。
あなたは、ただ幸せになりたいんじゃなかったでしょうか?
あなたが最も求めるのは、自分を好きになって、周りの人とも仲良く楽しく過ごす生活ではなかったでしょうか?
自分が正しいと思うことのために行動するのは、素晴らしいことです。
でも心の中では、いつもあなたの求める「幸せ」を持ち続けていてくださいね。
がんばって書いてみましたが、でもこの正義感トラップはほんとに巧妙で、説明が難しいんですよね(ノд`; )
私の文章力ではこれが精一杯。
正直、万人向けの話ではないですし、かえって誤解を招く可能性の方が高いのかもしれないなと思っています。
でもこの記事が、いつか誰かのお役に立つ時がくるかもしれませんので、ここに書いておくことにします。
いやーこれでそこそこの人に嫌われるな_(:3」∠)_
き、嫌われてもいいー……。
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