私がスピリチュアルや自己啓発にのめりこんでいったのは、
「この世の中で生きていくのが怖かった」
からでした。
周りから見たら普通に働いて生活している、どこにでもいる人間だったと思いますが、本当は毎日家から出るのが怖くて仕方がありませんでした。
笑っていない人が怖い。
影で悪口を言っている人が怖い。
何を考えているのか分からない他人が怖い。
一人でいるのが一番ほっとしましたし、もしお金があるなら誰にも出会わずにずっと部屋で過ごしていたいと、毎日思ってました。
でもそういうわけにはいかないと分かってはいたので、それならどうにかしてこの怖さを消したい。
できるなら強くなって、普通の人みたいに生きていけるようになりたい。
誰か教えてほしい。
誰でもいいから教えてほしい。
そんな気持ちだったような気がします。
スピリチュアルや心屋さんにハマりこんでいた間は怖さを忘れられて、自分が強くなったような気がしていましたが、心屋さんから離れたとき、またこの怖さが戻ってきました。
そして、結局自分が何も変われていなかったこと、まったく強くなんてなっていなかったことに愕然としました。
無力なままで箱庭から世の中に戻ってきて、また怖がりながら生きていかなければいけない、あの絶望感。
一度すがりつく心地よさを知ってしまった後の、手ぶらで歩いていかなくてはいけない、あの頼りなさ。
私は最初に「心屋でも幸せになれなかった自分」に失望し、次に「心屋でも変われていなかった自分」に失望しました。
でも仕方が無いので、足元ガクガクになりながら何とか自分の足で歩いていこうと決意しました。
もう二度とスピや自己啓発なんぞに頼るものかと心に決めました。笑
本棚いっぱいだった心屋本やスピ本をまとめてゴミに出したあの日からはや数年。
まあそこそこ強くなれました。
今は生きるのも全然怖くありませんw
お外出るのも人と遊ぶのも楽しいですwww
心屋さんや教祖さんから離れたとき、あなたも最初は同じように不安や孤独や後悔を感じるかもしれません。
振り返ると、箱庭の中は相変わらずみんなが楽しそうに盛り上がっていますからね。
「心屋でも私は変われなかった」
「みんなはどんどん変わって幸せになっているのに」
「もしかして私が間違ってるんだろうか」
「ぢんさんから離れないほうが良かったんだろうか」
そんな思いで、また箱庭に戻りたくなるかもしれません。
でもそこでくじけないでください。
「もうここにはいたくない」というその気持ちを信じてあげてください。
寂しさと不安に耐え切れずに箱庭に戻ってしまったカモたちも、たくさんいるんだと思います。でもそこから自分の足で歩き始めて、本当の幸せを見つけ出した仲間も、それ以上にいるのです。
そして、迷ってしまった自分を責めないでください。
恥ずかしい黒歴史には違いないですが(笑)それでもその体験は、今のあなたをつくっている大切な人生の一部です。
私は一度だけ、心屋時代の後悔を人に相談したことがあります。
するとその人は「必要だから起こったんだよ」と一言だけ言いました。
たった一言でしたが、なぜか私はその言葉でとても救われました。
ですので、あなたにも同じ事を言いたいと思います。
あなたに起こったことは、必要だから起こりました。
たくさんの人に迷惑をかけたり、ひどいことをして傷つけたりしてしまいましたが、お互いこれからはその分もがんばって周りに恩返ししていきましょう。
教祖さんに迷った時間を、自分の足を引っ張るものではなく、自分を更に成長させる栄養に変えてください。
今は難しくても少しずつ変えていけます。
どんなに迷っても失敗をしてしまっても、我々はそれを必ず前向きに活かしていくことができるのです。
私の心屋時代も長い間黒歴史でしたが、こうしてブログで公表してみると、人様のお役に多少なりとも立ったようで、ありがたいメッセージをたくさん頂けました。
「笑っちゃいけないかもしれないですけど笑えました」というご感想がとても多かったですが、いいんですよ笑ってください。
笑ってもらえないと「渾身の腹踊りをかましてスベった」みたいになって、もっと黒歴史になるところでした。
ちょっとイタイ体験も自分の中に受け入れていけたら、今度は別の誰かが迷いそうになっていた時に、しっかりと止めてあげることができます。
きっと我々の言葉は、一度も迷ったことのない人のそれよりも、説得力をもって相手の心に響くはずです。私の「借金と退職はするな」は、なかなかの説得力だと自負しておりますよ。
決して強がりでも皮肉でもなく、私は心屋さんに会えたことに本当に感謝しています。そのおかげで、今の私があるからです。
「ちゃんと自分を向き合って生きていくことの大切さ」を、あなたに全力でお伝えできる私になれたからです。
もし神様に「心屋に会う前の人生に戻してやろうか」と言われても、私はきっと断るでしょう。
どんなに甘い言葉にのめり込んでも、箱庭の中に逃げ込んでも、あなたが生きる場所は今あなたがいる場所以外に無く、今のあなた以外のあなたは存在しません。
今いるその場所を大切に。
今いっしょにいてくれている人たちを大切に。
今いるあなたを大切に。
我々は直接会うことはありませんが、あなたが後悔や自責や復讐心に貴重な時間を取られることなく、一日も早く、あなた自身の力で充実した幸せな人生を取り戻せるよう、心から祈っています。